DDにメイクを施す・2 実践(アニメ系)


はじめにお読みください




あらかじめ言うと、私はDDのメイクがそう巧い方ではありません。


萌えというものがよくわかっていないと思われます。


描く順序もわりとメチャクチャです。


あくまで参考程度にご覧ください。





DDにメイクを施す・1 下準備】で書いたようにまずはヘッドの準備をします。



初めに大切なのは作る顔のイメージをしっかり持つこと。


ふんわりした可愛い系なのか、クールで大人っぽい顔なのか、


おそらくヘッドを選んだ時点で大体の方向性は決まっているだろうと思いますが。




絵にしてイメージを固め、アイラインの形など、更に細かい部分を決めていくとよいでしょう。


でも作っていくうちに方向性が変わり、思いがけない表情になる、というのもアリだと思います。





薄めた塗料、もしくはボークスの下書き用メイクペンで下書きをします。


左右どちらから描くか。


描きにくい方から描くといい、とよく言われます。


私の場合はどちらも特に描きにくいとは思っていないのですが


習慣で右目のアイラインから描き始めます。






使う色はバーントシェンナとアイボリーブラック。


ごく標準的な茶と黒です。


この二色を混ぜて色を作ります。


アイラインは黒に近い焦げ茶、二重の線は茶寄り、眉はアイラインよりも明るめの色、口角は焦げ茶、とそれぞれバランスを変えたこの二色で描いています。


私は右目を少しやったら左を同じくらい進め、また右をやっては左をやって、ではなく右目をほぼ完成に近付けてから左目をやっています。


自身のやりやすい方法で行ってください。




眉はパステルで描いてあります。


始めリアル路線で行こうと、眉をパステルで描き、リキテックスで眉毛の線を入れる予定でした。


パステルは案外落としにくいので完全には消さずにこのままこれを下描きとしました。


一応メラミンスポンジで軽く落としてはあります。




 



目の縁の奥をどこ辺りまで描くか、最初は悩むと思います。


どこまで描くかはぶっちゃけ人それぞれだと思います。








時々アイを当ててみて、これでいいかどうか確認します。

これは仮目。

以前作ったものなのでちょっとこのヘッドには合っていないかもしれませんね。








左目アイラインも描きます。

何度も塗り重ねてムラのないようにしていきます。

これはまだ色が薄いです。



できるだけ左右対称になるよう気をつけましょう。





 



大体いい感じに描けてきました。




口角も描きます。


下げてツン顔にするか上げてにっこりにするか。


口角は描きにくい部位なので何度かやり直す覚悟でやってみましょう。








眉を描きます。

表情が決まる部位です。








眉の位置が決まったら濃くしていきます。
ウィッグを乗せると色の加減がわかりやすいです。









眉を濃くしてパステルを乗せました。
だいぶ完成に近づいてきました。



これはこのヘッドのためのアイ。
レジンで自作しました。









アイラインにパステルが乗り少しぼやけてしまったので上からリキテックスを塗って描き起こしました。


下アイラインを目尻に向かって少しだけ長く修正しました。


眉もやや濃すぎた気がするので、パステルのペールピンクを混ぜて少し薄くした色を上から塗り重ねました。








パステルは筆で描くように乗せていくと細かい表現ができます。


チークなど広い範囲に乗せるときは綿棒がやりやすいです。




茶のパステルで二重のラインを中心に上下にぼかすようにシャドーを入れます。

焦げ茶で更に濃い影を入れるとリアルになります。




下のアイラインを繋ぐように茶を入れます。


画像ではわかりにくいですが、チークを入れない代わりにこの部分に広めにパステルを乗せました。


当然ですが茶を全部入れ終わってから焦げ茶に入った方が効率的。




眉の回りもパステルでぼかしてあります。


茶・焦げ茶・ペールピンク・黄土色を適当に混ぜ合わせて使いました。








わざとらしく加工した悪い例。



塗料と肌の境目がピシッとなるよう綺麗に描きましょう。


このようにガタガタにならないように。








このような線の先端部分はできるだけ先細りになるように描きましょう。


目頭だけでなく目尻も下アイラインの両端も。




二重のラインもできるだけ細く描いた方が綺麗です。


難しいですがこればっかりは練習あるのみです。




細すぎる筆よりも水含みのよい少し太めの筆の先を使った方が描きやすいと思います。






リップは塗料で描くよりパステルで描いた方が自然なぼかしが入っていい感じです。


私は茶一色で描くことがほとんどですが、今回はベージュっぽい色味にしたくて焦げ茶とペールピンクを混ぜた色で描いた上から茶を乗せてみました。


茶一色だとかなり赤いので。




出来上がったらスプレーを吹いてリップや目の際などに艶を入れます。


艶はリキテックスのハイグロスバーニッシュやホビーカラーなどの艶出し剤を使います。


今回はリップのみ艶を入れていますが、下アイラインに艶を入れると目が潤んだ感じになります。




急いでスプレーをしてしまわずにじっくり眺めて、できれば一晩置いて本当にこれでOKと思ってからスプレーするようにしましょう。


スプレーの前によく見てゴミやほこりが付いていないことを確認しましょう。


もしスプレーでゴミを巻きこんでしまった場合、メイクを全部落とさずともゴミの部分を細かいヤスリ(3Mのスポンジヤスリ緑など)でこすり取りもう一度スプレーを吹き直すことでなんとかなる場合もあります。


そうすれば必ずうまくいくわけではないでしょうがダメ元ということで。








はい、完成。


上達するには何度も描くしかありません。


何度もやっているうちに自分のやり方というものが掴めるようになります。




ポイントは


・左右対称に描く

・塗料と肌の境がガタガタにならないようピシッと描く

・塗料がムラにならないよう何度も色を重ねる

・まつ毛など先端部分が綺麗に先細りになるよう筆先をうまく使って描く

・完成を急がない


こんなところかな。




もっとアニメっぽくほっぺに白点や斜線を描いたり、慣れたら削って造形を変えてみたりしてもいいですね。







【関連記事】


DDにメイクを施す・1 下準備


はじめにお読みください




メイクの方法にこうやらなくてはいけない、というものはありません(と思うの)。

とにかくまずはやってみること。

何度もやっているうちにコツのようなものが掴めてきます。



最初のうちは好きなキャラクターを参考にするといいんじゃないかと思います。

DDに興味を持つ方はアニメファンが多いでしょうから。





まずは下準備。



ヘッドを用意します。

アイホールが開いていればよし、開いていなければ開眼します。

ドルフィードリーム(DD)アイホールクローズを開眼する】をご参照ください。



中性洗剤で洗いよく乾燥させます。



軽くスプレーを吹き、よく乾燥させます。

スプレーは造形村フィニッシングパウダースプレー、Mr.スーパークリア―スプレーつや消しなど。



スプレーを吹くとパステルの乗りがよくなります。


塗料が肌に染みるのを防ぐのでやり直しが容易とも言われています。


それはどうなんでしょうね、染みるときは染みてしまうんじゃないかな。


厚めに吹けば効果があるかもしれません。


テカリが生じますので軽めに吹くことをおススメします。




用意するものは


塗料、パステル、筆、水を含ませたメラミンスポンジ、鏡、ティッシュ、綿棒、アイ、ウィッグ、薄手のゴム手袋等。


使用する塗料はリキテックスやMr.カラーが一般的ですが、初心者には扱いがラクなリキテックスを推奨(ファレホは使ったことがないので何とも言えません)。


Mr.カラーは臭いがダメ・苦手という人もいるかもしれません。


メイクに使う塗料はさほど色数は必要ないので筆一本で出来ますが、私はパステルを乗せるのにも筆を使うので二本でやってます。


リキテックスはミスってもすぐに湿らせたメラミンスポンジで拭けば落ちます。


ティッシュはその際の水分を拭くのに使います。


綿棒は細かい部分の塗料を落としたりパステルでチークを入れたりする時に便利。


時々アイとウィッグを装着させるとイメージが掴みやすいです。


鏡は左右のバランスを見るのに使います。


ゴム手袋は手術などに使うような薄手のものを。