DDにメイクを施す・3 実践(リアル系・2)


はじめにお読みください




DDにメイクを施す・3 実践(リアル系・1)の続きです。







眉をパステルで描きます。


茶に黄土色を少し混ぜています。


付けまつ毛、アイを装着した方がイメージが掴みやすいです。




パステルは紙ヤスリなどを使わなくても粗めの紙にザザッと擦りつければ大丈夫。


そのお粉を筆に取って描きます。


一度その筆をフッと吹いてから描くとお粉が飛び散りにくくなります。


それでもやはりパステルはヘッドの肌を汚しやすいので、メラミンスポンジでまめに拭きながらやるといいでしょう。






目の周りにもパステルを盛っていきます。


パステル控えめのあっさりメイクにするか、盛り盛りのがっつリメイクにするか。


これはがっつり系にしたつもり。


時々まつ毛とアイを装着して様子を見ます。






続いて眉、影の部分、もっと濃くしたい部分に焦げ茶を乗せます。


まつ毛とアイは邪魔なのでパステルを乗せている時は外しています。






眉に毛を描き入れ、アイライン、二重の線、まつ毛を描き起こします。


今回はちょっとゴス系にしようと下アイラインを濃いめの灰茶色にしてみました。




よく見て修正も行います。


あー、目頭とんがりすぎだなーとか。


ウィッグも装着すると濃さが足りているかわかりやすくなります。






口角を描きます。


きちんとモールドに合わせて描いたつもりが合っていなかったり案外難しい個所ですが、口角に少量の水を流し込み、その水にリキテックスを筆でちょんちょんと溶かしこめば口角の位置がはっきりわかります。


リップの形がはっきりしているヘッドの場合、口角を描かなくても大丈夫だと思いますが、小悪魔な表情にしたかったので軽くにっこりにしてみました。






リップにパステルを乗せます。


茶一色を用い(もちろんお好きな色をどうぞ)、真ん中をより濃いめに乗せています。


よりリアルにする時はパステルの前にリキテックスで皺を描き入れたり全体的にもっとパステルを薄くし、下唇の真ん中に濃い色を乗せたりします。




頬にもチークを入れます。


これはあまり目立たないようにペールピンクを使っていますがもっと濃いピンクを使うなどお好みで。


チークは筆より綿棒がやりやすいです。


パステルを何度も乗せては消してをくり返し、自然なぼかしが入るようにします。






いよいよ仕上げ。


よく見てこれでOKと思ったらスプレーを吹きます。


造形村フィニッシングパウダースプレー使用。


スプレーの際にはゴミが付着していないかよく確認しましょう。


終わったら換気も忘れずに。




その後下アイラインとリップに艶を入れます。


リキテックスハイグロスバーニッシュ使用。






出来上がり。
アイは自作です。


これ私が描いたものの中では一番気に入っています。これを超える良い表情は今のところないです。何度かこれを模して描こうとしましたが上手くいきませんでした。下睫毛なんてホントへったくそなんですけどね。


理想のドールを作ろうと思ったら必要になるものはけっきょくのところ腕です(私くらいの腕で言うこっちゃないけど)。


腕=技術を向上させるには数をこなすしかありません。


お互いがんばりましょう。




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DDにメイクを施す・3 実践(リアル系・1)




アニメ造形のドルフィードリームですが、メイクによってはリアル系に近づけることができます。


あまり需要はないかもしれませんが、参考程度にご覧ください。




リアル系メイクと相性がいいヘッドは05、07、09などです。


05はアイホールが、07・09はリップの形がリアル寄りの造形をしています。


もちろん他のヘッドで挑戦してみるのもいいでしょう。




リアルなメイクにするポイントはDDの丸い目に目頭と目尻を作ってやることと眉をパステルで描いてから毛の線を入れること。


あとはもちろん下まつ毛。




描く順番など各自やりやすいようにやってください。




まずは下準備。
アイホールクローズを開眼させたり洗浄したりします。


ドルフィードリーム(DD)アイホールクローズを開眼する

DDにメイクを施す・1 下準備





今回メイクするのはアイホールクローズの09ヘッド。


アイホールを開け下準備しました。







焦げ茶で上アイラインを入れます。


焦げ茶はリキテックスのバーントシェンナとアイボリーブラックを混ぜています。


SDなどリアル造形のヘッドならがっつりは入れないことも多いと思われる上側のアイラインですが、DDの場合アイホールの形そのものよりもアイラインで目の形を作っていくので入れた方がいいです。




溝に二重(ふたえ)の線を入れるのでそれを考慮した幅で描きます。


パステルを入れてからもう一度描き起こすので多少ならムラがあっても大丈夫。


描き損じは時間を置かず水を含ませたメラミンスポンジでこすり取りましょう。








下まつ毛を描きます。


消失点があるつもりで放射状に描いていきます。


細い線は難しいですが練習あるのみ。






まつ毛を更に細かく描いていきます。


初めに描いたまつ毛の間を埋めるように描くか、クロスさせて描くかはお好みで。


私はクロスが好きなのでクロスまつ毛にしてみました。




ここでは薄く描いてパステルを乗せたあとまた描き起こしましたが、初めから濃く描いて一発OKにする、薄めに描いてパステルを乗せるを何度か繰り返しすなど好みのやり方を見つけてください。


…まぁ後で思えば描き起こすよりも最初から濃く描いて一発OKの方が綺麗にいくんだろうなぁと。






二重の線を入れます。


溝の中にうまく描くのは難しいですが慣れないうちは何度も描き直すつもりで。






下アイラインを入れます。


目頭と目尻を意識して。


ここもパステルの後描き起こすので初めはムラでも薄くても大丈夫。





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